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厨房機器の耐用年数は？

耐用年数の意味について少し説明しておきます。耐用年数とは、償却性資産について予測される使用可能年数のことで、減価償却計算で使用される三要素のうちの一つです。食べ物などにおける「賞味期限」のようなものだと思ってもらうとわかりやすいかもしれません。

一般的に業務用冷蔵庫など一般飲食店で使用される厨房機器の耐用年数は、約6年だといわれています。しかし、国税庁が公表している業務用厨房機器耐用年数は、約8年です。これはあくまでも税制上の目安で、この耐用年数が過ぎたからといって機器が使えなくなってしまうというわけではありません。賞味期限を過ぎた食べ物が、期限を過ぎた瞬間に食べられなくなってしまうわけではないのと同じです。

賞味期限が「美味しく食べられる期限」であるように、耐用年数は「その機器がベストパフォーマンスを発揮できる期間」と考えるといいかもしれません。買い替える場合に機器の買取を業者へ頼むときには、この耐用年数が鍵となります。

厨房機器買い替えのベストなタイミングとは？

厨房機器買い替えのベストなタイミングは、その機器が耐用年数を迎える前です。つまり一般的な機器の場合は6年以内、税制面のことを考えても8年以内には買い替えたほうがいいということになります。これは、耐用年数を超えた機器は買取額がほとんどつかなくなってしまうことや、税制面でいうと減価償却ができなくなってしまうことなどが理由です。

厨房機器の買い替えでは、古くなった機器を処分することになります。処分方法は人それぞれですが、業者に買い取ってもらうという方は少なくないはずです。もちろん機器の状態にもよりますが、高く買い取ってもらうためには耐用年数を迎える前でなければなりません。耐用年数を過ぎた機器だと高く買い取ってもらえる可能性はほぼなくなりますし、買い取ってもらえない可能性もあります。

税制面でも同様で、耐用年数を迎える前であれば減価償却の対象になり得ますが、耐用年数を超えてしまうと減価償却することはできません。これらを総合的に考えると機器を買い替えるタイミングは耐用年数を迎える前というのがベストだといえます。

以上のことを踏まえて、新しく店舗設備をそろえる場合には、すべて新品の機器にするのではなく、中古品と合わせて購入するのがおすすめです。そうすることにより買い替えのタイミングが自然にずれ、途切れることなく毎年減価償却を行えるため、節税効果を得られる可能性が高くなります。上手に店舗経営していくためには、このようなサイクルを作ることも大切です。